ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-06-26(Fri)

 仕事を終えてから、「そろそろ頼んであった労災の書類ができている頃だろう」と、勤務先近くの病院へと立ち寄る。どうせ寄り道するのだから、湯島でちょうど今開催されているKさんの個展も観に行くことにした。それで昼食はどこかで外食しようかと思ったのだけれども、「外食」というのは退院直後にウチの近くで2度だけやったっきりなわけで、せっかく3ヶ月近くも外食をしていないのだから、ここでそんな「記録」を破ってしまってもつまらない、もっと、わたし個人の「外食禁止」はできるだけつづけてみようと、コンビニでおにぎりを買って昼食にした。

 病院の書類もできていて、「もうこの病院に来ることもないだろうな。そうありたいものだ」と思う。おかげで今は入院前よりも元気になれた。
 次は湯島のギャラリーなのだけれども、湯島はわたしの帰路の途中駅なので、わざわざ「お出かけ」するという感覚ではない。
 湯島駅で下車して目的のギャラリーへ行く道、以前行ったこともある居酒屋が閉店しているのをみた。小さな店だから「COVID-19禍」には持ちこたえられなかったのかなと思ったら、貼り紙には1月末で閉店したのだと書かれていた。なかなかコスト・パフォーマンスに優れた店だったけれども、残念だ。

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 その居酒屋のすぐそばの駐車場のところのビルの壁沿いに「アサガオ」の葉が茂っていて、その葉に隠れるようにして、一輪のアサガオの花が咲いていた。もっともっと、これからたくさんの花が咲くことになるのだろうか。

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 そのアサガオの茂っているビルを見上げると、ビルの壁の配管に沿ってずっと上の方までアサガオの葉が伸びていた。4階とか5階ぐらいのところまで伸びている。ここに花が咲くと美しいことだろうと思う。

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 Kさんの個展会場に到着し、作品を拝見する。今までのKさんの作品は浮世絵(春画)をアレンジした「日本的情念」の世界だったといえそうなのだが、今回はそんな浮世絵的表現にプラスして、Kさんがそもそも学んでいた解剖図を前面にフィーチャーし、今までの作品に新しく「西欧的情念」が加わったのではないかと思う。それはどこか、先日文庫本で観たフランシス・ベイコンの描いた「肉」と「歪められた人物」との合体された作品を想起させられたし、やはり最近観たクエイ兄弟の『失われた解剖模型のリハーサル』だったか、『ファントム・ミュージアム』だったかをも思い出すのだった。
 わたしにはKさんの作品が次の新たなステップへと踏み出されたように思い、その第一歩(といっていいのか)として、すばらしい成果を産み出されたことを祝福したい思いだった。
 早い時間にもかかわらずにすでにギャラリーにいらっしゃったKさんと、短い時間だったけれどもお話をし、それは考えてみればわたしが友人・知人と会話するというのでは、ものすごく久しぶりのこと(ひょっとしたら今年初めて?)だったと思う。

 帰路にはとなり駅でまた途中下車し、「東急ハンズ」でちょっとお買い物をした。そのあと、「今日は外食もしないで無駄な支出を抑えたから」と、近くの「成城石井」に立ち寄ってみて、「何か普段買わないようなものでも買おうか」と思ったのだけれども、けっきょく「自家製パン」が7個入って450円ぐらいのものを買っただけだった。

 帰宅してまだ2時。読んでいる本をもっと読もうとベッドで本を拡げたけれども、けっきょくすぐに「昼寝モード」になってしまった。
 目覚めてからもダラダラと過ごしてしまい、出かけた疲れなのかとも思ったが、まあ明日も明後日も「休み」なので、「こういう時間の過ごし方もいいだろう」とは思うのだった。