ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-06-25(Thu)

 昨日、東京では新たなCOVID-19の感染者数が55人になったという。今日も夕方には48人との発表があった。今(今に限らず)、日本ではPCR検査の数を出来る限り抑えていることは誰もが知っていることで、そんな状況下で55人とか48人とかの新たな感染者が発生しているというのは危険な兆候だと思う人も多いのではないだろうか。わたしもそう思っている。
 世界レベルでみるとCOVID-19の感染者数は一千万人に迫ろうとしていて、死亡者は50万人に近い。日本では感染者数も死者数も少なく、COVID-19の抑え込みに成功したとか、「コロナなんか風邪みたいなもの」とかいう言説も飛び交っているけれども、抵抗力のない高齢者の方とか、そもそもPCR検査さえ受けられずに自宅待機させられたあいだに症状が悪化してしまう人とかの生命を救うためにも、もっとしっかりとした「COVID-19対策」をすべきだ。
 その点で安倍内閣はまったく「無為無策」の極めつけで、「アベノマスク」を配布して「はい、やりました」みたいなことをいう。小池東京都知事も酷くって、「東京アラート」などというわけのわからない宣言をして新宿の都庁庁舎を赤くライトアップしたりしたが、そのときよりもはるかに感染者数の増えた今、まさに「アラート」ではないかというときに、「東京アラート」は解除されている。そしていつも感染者増加の標的を「夜の街」に絞って攻撃するが、たとえ新しい感染者の半分が夜の盛り場から発生しているとしても、残りの半分はどうなのか。
 わたしは昨日久々に朝の通勤時間帯の電車に乗り、その混雑ぶりにおどろいたのだけれども、「3密」を避けようなどという「お触れ」はどうなってしまっているのか。そもそも、小池都知事は4年前の都知事就任時の公約で「満員電車をなくす」としたのではなかったのか。

 とにかく、今はそんな「夜の街」と並んで、「職場クラスター」などということもさかんに言われている。わたしの仕事は一面でビル全体の衛生管理でもあるので、自分の勤め先のビルでそんな感染者を出してはエラいこと、国も都も助けてはくれないし、ただ責任者が責任を問われるだけである。そういうわけで、今朝からは仕事の内容もそういう衛生面の管理に重点を置くやり方に替えた。人の手が触れるエレヴェーターのボタン、ドアノブ、そして階段の手すりを執拗に消毒する。まあ前からやっていることだけれども、徹底してやることにした。

 そういうわけで、仕事を終えて家に戻るとホッとする。家の中ではキャップもマスクもはずし、手洗いうがいをしてあとはリラックス。ニェネントの毛づくろいする様子を眺め、食事を無心に食べている姿をみてこころをなごませる。今はまだ、誕生日のときに買ったネコ用の「かにかま」が残っているので、夕食にトッピングしてあげる。やはり「かにかま」はおいしいのか、まず真っ先に「かにかま」を食べてしまう。新しいネコ缶も残さずに完食してくれるのでうれしい。
 先日買ったニェネント用の「けりぐるみ」、無視してるのかと思っていたら、それでもときどきかまってやっているようだった。エビもこれであまり淋しくはないことだろう。よかった。

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 読んでいた『カブトガニの不思議』を読み終え、次はパトリシア・ハイスミスの短編集『動物好きに捧げる殺人読本』を読むことにした。もう一冊読んでいるナボコフの『賜物』はやはりなかなかに難物。
 そんな、『賜物』を読んでいるからというのでもないけれども、今日の「GYAO!」は、いまおかしんじ監督の『たまもの』を観た。伝説の女優、林由美香さんの主演作だ。