ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-06-24(Wed)

 ということで、今日は仕事を休んで、いつもの通勤途中のターミナル駅にある「労働基準監督署」に相談に行く。
 朝8時過ぎに家を出て、「もうラッシュアワーも終わってるか?」と思っていたのだが、近年体験したことのないような電車の混み方だった。わたしは座席にすわれたからまだましだったけれども、「COVID-19禍」なんていうのはどこに消滅してしまったのかという感じだ。普段はまるで意識することのない「感染への怖れ」というものを、「初めて」と言っていいぐらいに感じてしまった。

 「労働基準監督署」は駅にある周辺の地図でもすぐにわかるところにあり、歩いて5分ぐらいで到着。他に相談で訪れた方もほとんどなく、すぐに担当の方との面談になった。いろいろと話して、「それはまたいい加減な会社ですね」との感想をいただいた。会社からわたしが口頭で要求されたこと、わたしは何度も「メールとかの文書で提出して下さい」としたのにまったく無視されている件に関しても、放置していてかまわないし、その要求の内容も「個人情報」にあたるから提出する必要はないということ。
 今回「相談してみよう」という発端になった「休業補償」の件だけれども、「休業補償を払わない会社というのは多いけれども、中途半端に日数を減らすというのは聞いたことがないですね」という。それはそうだと思う。はっきりさせるには会社側に問い合わせなければならないが、どうせすんなりと「あ、計算まちがえてました」などとなるわけもなく、ただ今まで以上にわたしが立腹し、精神を乱すような回答をしてくることは目に見えている。そこをがまんしてとことん追求して不足分を払わせることはできるかもしれないが、その間わたしの「平常心」は乱されっぱなしになるだろうし、「不足分」といっても2~3万円のことでしかないわけで、その額はわたしの乱された精神と釣り合いが取れるものではないだろう。
 もちろん、会社が「おかしなこと」をやっているのを容認してしまうことになるのはくやしいが、今のわたしにいちばん大事なのは「精神の平静」ではないかと思う。

 監督署の担当の方にいろいろと話をしているうちに自分の心のうちがさっぱりしていくことを感じ、つまりこうやって他人に話をすることが「精神の平静」を得るいちばんの解決法だったのではないかと思った。これは「他人」なら知人でも誰でもいいというものではなく、そういう問題に通じた人に話すのでなければならなかっただろう。そういう意味で、わたしは正しい選択をしたのだろう。
 すっかり気分も良くなり、担当の方に心から「ありがとうございました」と礼を述べて監督署を出た。

 時間はまだ10時になったところで、そのまままっすぐに帰宅して11時前だった。今日は休日のつもりであとはゆっくりと休もう。(これはウチの近所の空き地に咲いていたアザミの花)

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 昼食のあと、ベッドに横になって読んでいた『フランシス・ベイコン・インタヴュー』を読み終え、昨日から読み始めた岩波新書の『カブトガニの不思議』を読み進め、さらにナボコフの『賜物』の沼野充義訳のヤツを本棚から持ってきて読み始めたりした。近年にない読書量だったのではなかろうか? これも精神が平静になったおかげだろうか。