ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

『奥さん、同窓会に行く』(2004) 小林政広:脚本 サトウトシキ:監督

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 公開時、およびDVDリリース時のタイトルは『団地の奥さん、同窓会に行く』。いわゆる「団地妻」シリーズに組み入れられるのかとも思ったけれども、「団地」という条件はそこまでに作品に活かされるわけではない。

 団地住まいの夫婦の夫(川瀬陽太)はピンク映画の男優で、ついに主役を射止めてこの日も撮影。妻(佐々木ユメカ)はこの日は同窓会に出かけ、昔の彼氏と再会していい思いをしたい。
 実のところこの作品はコメディで、特に夫のからむピンク映画撮影シーンが抱腹絶倒というか、「ピンク映画」の裏事情、スタッフ・キャストの密かに抱く夢、それを裏切る現実などが、要領よくまとめられていて楽しい。男が2階の窓から蹴落とされるとか、黒沢清の映画みたいな演出もある。
 妻の方も、期待した同窓会には6人しか来なかったけれども、クリカラモンモンになっていた彼氏と無事に再開し、ラブホテルに行ったり道ばたでコーヒー飲んだり「いい思い」は成就するわけだけれども、彼氏と「これはこれ、一回きりということにしよう」と別れ、あらためて夫への愛に気づくのである。

 商店街を歩く夫や妻を追うカメラ、そのときの登場人物の心情とかが観ていてもひしひしと伝わってくるというか、いい映像だなあと思うのだった。ひょっとしたら、また元気になりたいときに見返したい作品だろうか?