ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-06-17(Wed)

 朝、家を出てしばらく歩いたところで、ニット帽をかぶってくるのを忘れたことに気づいた。頭の手術あとの傷もとっくに癒えたし、ニット帽などかぶらなくてもいいのだけれども、年末の交通事故で頭部にケガをしたあとに東のスーパーでなかなかにイイ感じのニット帽を見つけ、以来かぶりつづけている。3月には頭の手術もしてまたしばらくかぶりつづけ、もう今ではマスクと共に、外出するには欠かせないものになってしまった。
 季節的にもう夏なので、先日「夏用」のニット帽をAmazonで買って、二、三日はかぶってみたのだけれどもどうも気に入らず、やはり前からのものを愛用している。それがときどき、かぶるのを忘れて外出してしまうことがあり、すぐに家に取りに戻る。
 今朝はそうやって取りに戻ったらいつもの電車に間に合わなくなるようで、まあ次の電車でもギリギリ遅刻はしないので(むかしはずっとこの電車を使っていた)、たまには遅い電車に乗ってみようということにした。
 この早朝の電車運行はウチのあたりでは15分に1本ぐらいで(これがメトロとの相互乗り入れになるところで本数も増えるのだけれども)、やはり15分遅い電車に乗ると、とちゅうからはどんどん混んでくる。「これはあんまり乗りたくないな」と思い、明日からは乗り遅れないようにしようと思うのだった。

 わたしはそれなりに「ソーシャル・ディスタンス」というものに気をつかっていて、それはもちろん「COVID-19禍」はぜんぜん収まっていないだろうという意識からで、自分自身が感染したくないのは当然ながら、こういう混み合った電車の中などで不特定多数の人と場所を共有したあと、ひょっとしたらウィルス菌がわたしの衣服などにくっついたまま移動し、それを例えば勤め先などでばらまいてしまうことを避けたいということでもある。もちろん自分のウチにも持ち込みたくはない。

 さて仕事を終えて帰宅して、「ひょっとしたらニェネントくんも、今日あたりは新しいソファーでまどろんでくれたりしていないだろうか?」と期待していたのだが、リヴィングに置いたソファーのことはやはり、まったく無視しているのだった。

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 夕方からは「GYAO!」で、以前映画館で観た『ウィンド・リバー』という映画を観た。映画館で観たのはせいぜい2~3年前のことなのに、内容はほとんど記憶していなかった。
 そのあと、昨夜読みさしで寝てしまったパトリシア・ハイスミスの『11の物語』、しょっぱなの『かたつむり観察者』を読んで「かたつむりの交合(交尾)とはどのようなものだろう」と興味津々となり、ネットで検索してみると、みごとにそんな、かたつむりを飼育している方が観察した「かたつむりの交尾」の写真を含むページを発見した。

「カタツムリの交尾、そして産卵から孵化まで」←クリックで表示

 このページを書かれたのは美術家さんらしいけれども、さすがの観察眼。すばらしいものだと思い、読みながらも興奮してしまった。
 パトリシア・ハイスミス自身もかたつむりの観察を趣味としていたことはよく知られていて、この『かたつむり観察者』に書かれているかたつむりの生態は、まさしくハイスミス自身が観察したところのものだろう。わたしも、ちょっとだけ、かたつむりを飼育してみたいものだと思ったりしたが、『かたつむり観察者』のようなオチになることが想像できたので、「そりゃムリだ」と思うのだった。

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