ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-06-09(Tue)

 仕事再開後、仕事がヒマである。あまり大きな声では言えないが、持てあましてしまう時間がかなりある。まあどこの部署でも同じような感じらしいけれども。
 「緊急事態宣言」解除後も東京は感染者数が減らないので、小池都知事は「東京アラート」などというわけのわからない宣言をされ、レインボーブリッジや都庁を赤くライトアップした。しかも、マスメディアも協力して「夜の繁華街」をまたもや標的にして、今回はホストクラブとかを名指しで攻撃しているようだ。「夜の街」での感染者数が40パーセントぐらいあるからということらしいが、では残りの60パーセントはどこで感染しているのか? そちらの方が大事なのでないだろうか?
 わたしは前からずっと、「通勤電車」が危険だろうと言っているのだけれども、そういうことはまるで問題にされないようだ。さいわいにして日本でのCOVID-19感染者数は世界レベルで見るとまだ少なく、そういうデタラメな対策をやっていても問題化しないのだけれども、安倍内閣にせよ小池都政にせよ、いろいろと「お粗末」なことではあると思う(これに輪をかけて大阪府政の問題もあるのだが、吉村大阪府知事は今、マスメディアにさかんに持ち上げられつづけているらしい)。

 そういうメディアの問題で、今アメリカを揺るがして世界に「Black Lives Matter」の動きが拡がっているなか、NHKが「これでわかった!世界のいま」という、まあこれは一種の「啓蒙」番組だと思うのだけれども、その中で放映したアニメーションで今回の問題をまるで誤解した黒人の描き方をし、日本国内のみならずアメリカからも批判を浴びている。結果としてNHKは「謝罪」してそのアニメを削除したのだが、その謝罪文もいつものテンプレート、「掲載にあたっての配慮が欠け、不快な思いをされた方にお詫びいたします」というものだったのだが、この問題は視聴者に不快感を持った人がいたことが問題なのではなく、「これで世界の今がわかる」という番組でまったく人種差別の本質にふれず、さらにステレオタイプなアフリカ系の人々の描き方をしたという、番組の姿勢自体を突き崩すようなものだったということで、「配慮」とか、「不快」とかいう次元とはちがうのである。そういうことがわからないというのは、実に情けないことだと思う。これが今の日本のメディアというものなのだろう。

 今日はけっこう暑い一日で、帰宅してからもエアコンに頼った日だった。もうアジサイの花もいつの間にか満開になり、そのうちに「梅雨の入り」ということになるのだろう。

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 ようやく、阿部謹也の『ハーメルンの笛吹き男』を読了した。読み終えていろいろと書きたいことがあるのだけれども、そんな書く時間が取れるだろうか?
 夜は第二次世界大戦のドキュメンタリー、『砂漠の狐 ロンメルを追え』というのを観ていたのだが、もう完全に戦闘シーンを追うだけのような作品で、途中でウトウトしているうちに終わってしまった。もっと、「エル・アラメインの戦い」の持つ、軍事的意味合いだとか、ロンメル将軍の卓越さとかを知りたかったのだけれども、どうもわたしは「ミリタリーおたく」ではないということだけはわかった。