Stay Home21日目。体温は36.3度。ストーリーのある長い夢を見ていたようだが、目覚めて思い出そうとする端から、砂で書かれた文字が風で飛ばされるように消えていくのだった。
昨日今日と、東京に限ってCOVID-19に新たに感染したという人は100人を割っているのだが、これはそもそも検査した人の数が圧倒的に少ないのだから(何百人とかいうレベル)、これだけでトータルに感染者数が増えたとか減ったとかいう次元の問題ではない。
しかし、「緊急事態宣言」で言われた「5月6日まで」という期限が近づいて、こうやって新たな感染者数が減ってきたという報道。これはまさに「5月6日まで」で「緊急事態宣言」を解除したい、ということになるのではないかと危惧する。
誰もが知っているように、安倍総理にせよ小池都知事にせよ、来年の東京オリンピックはやりたくてやりたくて仕方がない人種。そのためには多少の国民の犠牲もやむを得ずと考えているだろうし、これ以降のCOVID-19による死者は「肺炎」によるものとすればいいわけだ。「緊急事態宣言」とは、その期間中にそういう「ごまかし」が今後可能かどうかを見極める時期だったのではないかとさえ思う。とにかく今の政権は国民の健康や生命よりも国の経済の方を優先して考える連中ではあるし。
午前中、スーパーがオープンする時間帯に、北のスーパーに買い物に出た。料理酒とみりんを、先日の「血合い肉」の調理でほとんど使ってしまった。あと、ベーキングパウダーの代わりに重曹を買ってみたのだが、こいつでホットケーキをつくるとどんな感じになるのだろうか?
しかしこのあたりを歩いても、すっかりネコの姿を見かけなくなってしまった。ニェッタの姿はもう半年ぐらい見ていないし、どこかの家で飼いネコにされているのでない限り、やはりダメだったのだろうと思ってしまう。ニャールはその後いちどだけ姿を見ていて、ひょっとしたら器用にかくれながら生きているのかもしれない。あとはわたしが入院する前にちょっと姿を見たキジトラのネコがいたが、わたしの入院中にウチに来たわたしの娘は、そんなキジトラのネコの姿を見たとは言っていた。やはりネコのいない街角はどこか淋しい。
今日は午後からは映画『ゾンビ』を観た。これは要するにパンデミック映画で、観ていていろいろと面白かった。何度も観ている映画なのだけれども、他のゾンビ映画とストーリーがごっちゃになっていたり、忘れていたりする。しかし、「原点」というのはやはり偉大だ。
夕食は昨日の「血合い肉ダイコン」。まあこんなもんだろうという味で、とりわけておいしいというモノでもない。しかしまだまだ残っていて、またダイコンも買ってきたことだし、あと2食はいけるのではないだろうか。
夕方までは天気も良かったけれども、日の暮れる頃には曇り空になり、雨も降り始めたようだった。
今夜もベッドで本を読むとニェネントがやって来る。毎夜毎夜のことである。今夜も、なでてあげると盛大にゴロゴロとのどを鳴らしていた。