ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-04-25(Sat)

 Stay Home19日目。体温は36.3度。昨夜はひょうが降ったりしたけれども、今日は快晴で過ごしやすい陽気。

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 国にせよ都にせよ、どこまでも「個人事業主」への補償を考えずに、ただ「休業」を要請するばかりで、例えば映画館、小さな規模の「ミニシアター」は存続の危機にさらされているという。つまり、わたしなどが好んで観るマイナーな映画を上映する場が、日本からなくなりそうなのだ。まあ「映画」だけの問題ではなく、もっと多様な領域でのインディペンデントな「文化発信源」、それこそ居酒屋のような存在までもがなくなろうとしている。

 わたしの知人友人はそれこそ美術家、ミュージシャン、舞踏家、演劇関係者などばかりといってもいいので、皆今は大変だろうと思う。
 「大変だろうと思う」などというのはのん気な書き方で申し訳ないのだが、そもそもわたしは去年の秋に「あいちトリエンナーレ」に行って以来、舞台というものにご無沙汰している。年末に交通事故に遭い、今回の手術・入院がある。わたしはじっさいのところ、今こうやってCOVID-19の「パンデミック」がなかったとしても、「もうあまりイヴェントを巡って出歩くことはやめようか」とは思っていたところで、どちらにせよ人との交流の機会は減らすところだった。
 それがこうやってCOVID-19のまん延で、外的条件としても「外を出歩くのをやめなさい」とされたわけだけれども、そういうことは、退院後のわたしがじっさいにやろうとしていたことではないかと思う。そういうことが、こうやって「緊急事態宣言」が出されて、外出の機会をうばわれても、ほとんど苦にはならない理由なのだろう。(たとえこれからCOVID-19がどのようなことになっても)もうこれからは、わたしはあまり人に会うことはしないだろう。

 今日は朝から「ウィークエンド サンシャイン」を聴く。今朝は先日COVID-19で亡くなられたプロデューサーのHal Willnerの特集だった。わたしも、あの有名なニーノ・ロータのコンピレーション盤以来、彼のプロデュースしたユニークなコンピレーションアルバムは、ほぼ全部持っていたわけで、この特集には聴き入ってしまった。
 わたしが好きだったのは、クルト・ワイルの音楽を集めた「Lost in Stars」というアルバム、そこからさらに映画にされた「September Songs」だった。「September Songs」からは、Teresa StratasとMary Margaret O'haraという、それまで知らなかった素晴らしいシンガーとの出会いがあった。
 ほんとうはここはMary Margaret O'haraを紹介したいのだが、もったいないのでTeresa Stratasの方にする。名曲「Youkali」。

 

 いつもの習慣で、MDに録音しておいたのだが、あとで聴いてみるとMDがどこかおかしくなっていたようで、録音の音がひんぱんに途切れていて、聴けるものではなかった。残念。

 午後からは持っているDVDでブリュノ・デュモン監督の『ユマニテ』を観、そのあと冷凍庫の奥でもうじき化石になろうとしていた「まぐろの血合い肉」を、甘辛く煮込むという大仕事をやった。
 こういう「血合い肉」というのはスーパーでめっちゃ安く売られていて、うまく調理できればおいしく食べられるのだが、とにかく肉が臭いのでこの匂いを取ることができないと食べられたものではない。わたしは以前に2回こういう「血合い肉」を買って調理したが、一度は失敗してしまった。
 今回は「失敗しないぞ!」という意気込みで圧力鍋も久しぶりに引っぱり出し、万全の体勢で調理に臨んだ。時間もたっぷりかけてとりあえず完成。

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 ‥‥ちょっと不満もある味になったけれども、ま、いいだろう。このままおかずにもできるけれども、目論見としては明日まで置いて、ダイコンといっしょにまた煮込むつもり。明日が楽しみだ。