ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-04-06(Mon)

 いよいよ、「緊急事態宣言」への動きが具体化してきたみたいだ。安倍首相が明日にも宣言を出し、明後日の8日から5月の連休まで「緊急事態」ということにするようだ。緊急事態といっても海外のように都市封鎖をするわけではなく、電車は動くようだし、外出を制限するわけでもないようだ。でも、わたしの勤め先のビルなどは、いろんな事情を考えてもビル自体を閉めてしまうことも十分考えられる。どうなるだろうか。

 今日は「高額療養費」について市の健康保険課に電話したりして、けっきょく市からわたしのもとに書類が郵送されるのを待つのだということがわかった。先日市役所の支所に行ったとき、わたしを担当した方がそこまでわかってわたしに説明してくれればよかったと思うが、支所の方にそこまでは要求できないのか。やはり支所ではなく本庁舎へ行けばよかったのか。
 というか、この件は入院していたときに娘から説明を受けていたのかもしれない。すっかり記憶から消えてしまっている。前に書いたように、ちょっとした物忘れもひんぱんに起こしている。

 この「記憶力の低下」というのは由々しき問題ではあり、そう思ってみると、いったい昨日の昼食に何を食べたのだったか、思い出すのに苦労した。まあ思い出せたわけだし、これが「認知症」だったりすると、そもそも「昨日の昼食を食べた」ということが思い出せないのだという。
 わたしの場合、記憶力が低下しているといっても、今読んでいる本のあらすじはしっかり記憶して読んでいるわけだ。ただ、それも本の種類にもよるというか、入院する前に読んでいた柄谷行人の『反文学論』は、内容をすっかり忘れてしまった。ではそういう堅い論文のようなのがダメなのかというとそうでもなく、その前に読んだ蓮實重彦の『映画論講義』はけっこう憶えていたりするのだな。
 今はパトリシア・ハイスミスの本をつづけて読んでいるわけで、わたしはミステリーのたぐいはハイスミスしか読まないのだが、いつも楽しみながら読んでいて、けっこうその内容もしっかり記憶している。ウチにはハイスミスの本は10冊以上あるはずで、しばらくは読み継いで行きたいと思っている。

 午後になって、「緊急事態宣言」が出されることもはっきりし、「しばらくは引きこもりだな」と思ったところで、ニェネントのネコ缶がもうあまり残っていないことに気づいた。明日になって緊急事態宣言が出されてしまうと、またみ~んなスーパーとかに殺到して「買い占め」をやらかすかもしれない。まさかネコ缶が買い占められてしまうとも思えないが、もしもスーパーが人であふれてしまうと感染のリスクが高まる。
 ニェネントがおいしく食べてくれるネコ缶は売っているところが一ヶ所しかないので、「店が人であふれていないように」念じながら、そのスーパーに買いに行った。さいわいにもというか、意外なことにスーパーはいつもの半分以下の客しかいなくって、「不要不急のお出かけはつつしむように」というお達しが浸透しているのかと思った。「ではもうちょっと買っておこう」と思い、明日からのちょっとした食材、玉子、そしてキッチンペーパーなどを買って帰った。これでもう、外に一歩も出なくっても一ヶ月は生活できるんじゃないかと思う。

 今日は別に家のあたりを散歩したりしたのだけれども、桜の花だけでなくいろいろな春の花が目についてこころをなごませてくれた。

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 これはスズランではなく、「スノーフレーク」という花。雑草のようにたくさん生え、空き地にいっぱい咲いていた。

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 これまたスズランに似ているが、木に咲いている。何だろう?
(あとで調べたら、「ドウダンツツジ」という花で、ツツジの仲間らしい。)

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 近くのマンションの植え込みにはチューリップがいっぱい咲いていて、春らしい。

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 この花も名まえを知らなかったが、「キンギョソウ」なのだった。来年も再来年も、こうやって「春の花」を眺められることを祈りたい気もちである。