ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-04-03(Fri)

 今日は国分寺のクリニックの予約日で、午後2時からの予約。その前に入院していた病院に寄り、昨日預かった労災を申請する用紙に必要事項を書き込んで提出する。それと、高額療養費の限度額適用の件も聞いておきたい。

 朝起きて、労災手続用の用紙に書き込み始めるが、「どれだけの期間療養のために就労できなかったか」書き込む欄があり、今げんざい、自分がいつまで仕事を休むのか決まっていないので、そこを決めなくてはならない。会社に電話したりして、そのときに初めて、いつ仕事に復帰できるかは病院の担当医に聞いておかなくてはならないことだとわかった。まあちょうど病院に行こうとしているわけで、聞くことがひとつ増えたわけだ。
 それと、書類を書くための注意事項もよく読まないで書いてしまったもので、数字の字体など間違えてしまった。どうもよろしくない。 

 10時ぐらいになってようやく家を出たのだが、家を出てちょっとして、「筆記道具を持って出なければ」と思い、部屋にボールペンを取りに戻る。ボールペンをバッグに入れて駅へと向かうが、こんどは数分歩いてから財布を持っていないことに気づいた。さいしょに部屋を出たときにはポケットに入っていることを確認しているので、ボールペンを取りに戻ったときになぜかポケットから出し、そのまま置き忘れたのだろうと思う。わたしのこういうちょっとした物忘れ、注意力不足ということには、退院以降悩まされている。こういうこともクリニックで聴いてみるべきか。
 部屋に戻って、ちゃんと机の上に置かれていた財布を取り、再出発。駅に着いてみると、わたしの目の前で電車のドアが閉まったところだった。このいろいろなトラブルで、本来よりも30分ぐらい遅れての出発になってしまった。

 昼前に到着し、受付の方に「こういう用件で来た」と言って、どこを尋ねればいいか教えてもらった。
 まずは「仕事への復帰」は今すぐでも大丈夫ということで、あとはわたしが決めればいいことだ。もうひとつの「高額療養費の限度額適用の件」は、病院の方から市役所の方に書類が届くことによって市役所からわたしに書類が送付され、その書類を病院に提出するという手順になるらしい。どうも不安もあるので、来週にでもまた市役所に電話して聴いてみたい。ただ、じっさいに払い戻されるのは2~3ヶ月先になるようだ。
 労災に関してもやはり、認定されて保険料が支払われるまでにしばらくかかるらしい。困ったものだ。

 とにかく病院での用は終わり、国分寺へ移動する。予約の2時に45分ほど早い時間に到着し、ちょうど昼食をとれる時間だ。小さな「中国家庭料理」の店に入り、「中華丼」を注文した。これがまさに「家庭料理」の味というか、「こういう味付けでやるのなら自分でも作れそうだな」という味ではあった。不味いというのではなかったが、「外食」したという気分になれない。

 食事を終えてクリニックへ。入院したこと、入院中に記憶の錯乱があったこと、そのことをあとで看護士に「てんかんの発作」といわれたこと、退院後もちょっとした物忘れがはげしいことなどを伝えるが、今のわたしのことばだけでは何とも判断はつかないし、今は様子をみるしかないと。まあそういうものだろうかとは思うが。
 会計のときにプリントを渡され、COVID-19収束までのあいだ、来院困難な場合など、処方箋だけが必要なケースであれば電話で対応し、処方箋を発行してくれるという。さらに薬局でこのことを聞いてみると、クリニックとの連携で、着払いで自宅に配送してくれるという。わたしは遠距離通院なのでありがたいことだが、次の3ヶ月先の予約日までにCOVID-19が収束していなければ、それはたいへんなことであろう。

 クリニックを出て薬を処方してもらい、帰路に着く。JRの御茶ノ水駅で千代田線に乗り換えようとして聖橋口で外に出ようとしたら、その聖橋口が閉鎖され、もっともう一つの御茶ノ水橋口の近くに新しい聖橋口がつくられていた。

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 その新しい聖橋口から出て千代田線の方へ歩くと、JR線に沿ったところに、聖橋口にいちばん近い古本屋が昔からあるのだけれども、今日その前を通ったらシャッターが下りていて、店の前にチェーンが張られていた。そう、「三進堂書店」というのだった。今はもう立ち寄ることもなくなっていたけれども、むかしは千代田線でお茶の水に行くと、まずさいしょに立ち寄る古本屋さんだったわけで、ここで本を買ったことも何度かあるはずだ。「どうしたんだろう」と寄ってみるとシャッターに張り紙がしてあり、3月いっぱいで閉店したのだという。読むとなんと昭和20年からこの地で開業されていたそうだが、去年先代の店主が亡くなられ、「書籍を取り巻く昨今の厳しい情勢もあり」閉店を決められたようだ。終戦直後から80年近くも営業されて来た店が、こうやって閉店してしまうのは悲しいことだ。「文化」の消失だと思う。

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 千代田線に乗り、ラッシュアワーにさしかからないうちに帰宅することができ、ついに今日はちゃんとお米を炊いて自炊をした。明日はやっと何も予定のない日になるし、ようやくわたしの「日常」が始まるという感じだ。いやしかしCOVID-19のせいで、もうかつて考えられた「日常」というものは、今のこの世界にはないのだ。