ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-03-27(Fri)

 夜中に目覚めたとき、入院したさいしょの頃は「今日は病院に行かなくてはならない!」などと思い、すぐに「ああそうか、わたしは入院しているのだった」と気づいていたのだが、今はもう自分が入院していることを忘れていない。

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 もしも仮に、看護士の誰かが言ったようにわたしに<側頭葉てんかん>の発作が再発していたとしたら、発作のときに「わたしは何をしているのだ。家に帰らなくてはいけない」となってしまうはずだけれども、そういうことが起きた記憶はない。

 今はもう、看護士の応対に不満があったり不安を感じたりすることもなくなり、看護士の方々とも笑顔で応対している。思い返してみてその不満や不安のすべてがわたしの精神状態によるものではなく、じっさいに看護士の応対に問題があったように思うが(そのことは何日か前のこの日記に書いた)、今は看護士の世話にならなければならないこともなくなったので、問題を感じることがないわけだろう。

 今日もシャワーを浴びて、タオルや下着などを洗濯した。洗面所の奥に入院患者が使える洗濯機(有料)があり、その洗濯機の上には乾燥機も設置されている(もちろん有料)。もう日常生活をおくっている気分になれる。
 今日の食事は夕食に「ポークステーキ」と「コールスローサラダ」などという豪勢なものが出たが、「ステーキ」といっても厚みは3ミリぐらいのもので、なんだか「豚肉の生姜焼き」の味付けを変えてみました、みたいな感じ。それでもおいしかった。

 ケータイをみていると外の世界はいよいよもってヤバいことになっているようで、もちろんウイルス感染者数の増加があるけれども、イヴェント、公演の中止などで収入の途絶えたフリーランスの人々への補償というものがまったく政府から出てこない。
 また、それ以外の収入が途絶えたり減少した人々への補償給付、経済対策として、なんと和牛肉と交換できる「お肉券」という案が自民党から出ているといい、さらに「それなら魚介類も」という「お魚券」という案も飛びだす始末。そういうのはぜったいに利権がからんでいることは容易に想像できるし、もう笑っていいのか泣いていいのかわからなくなる。
 今の安倍政権の無為無策ぶりは恐怖をおぼえるレベルで、もうわたしなどはCOVID-19感染への恐れよりも、安倍政権によって生活をメチャクチャにされるという恐怖の方が大きいぐらいだ。もしも仮に2011年の東日本大震災福島原発事故のときに安倍晋三が首相だったとしたら、今ごろ日本は滅亡していたのではないだろうか。

 また、この週末に向けて、小池都知事は「不要不急」の外出は避けるようにとのメッセージを発している。つまりこの週末は今年いちばんの「花見どき」で、例年ならば桜スポットは宴会で集まった人々であふれるわけだけれども、そういうことはやらないでくれというメッセージだろう。
 娘に聞いた話では、娘の家の近くでは先週末もすごい人出で、みんなバーベキューとかやってたという。みんな危機感ないんだなと思う。何だか退院して「外の世界」に復帰するのが怖くなる。わたしは今、COVID-19の蔓延する世界から隔離されているわけでもあるのだ。