ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-03-24(Tue)

 今日から自由に動けるようになり、気分は爽快になれた。まあ自由に動けるといっても、まさか一人で外出はできるわけないし、1階にあるという売店(コンビニ)に行くこともできない。同じフロアの中だけの「自由」である。まずは今まで思い切って歩くことも出来はしなかったので、フロア内をぐるりと歩き回ってみる。エレベーターのところへ行ってみると、「コロナウイルスのため、面会は禁止となっております」と書かれていた。「そういうことになっているのか」と、ちょっとおどろいた。

 損害保険会社から今日になってメールがあり、わたしが送付するつもりの診断書を読んで判断したいということだった。これは退院したあとでやることになるだろうが、今のうちにこの病院に診断書を書いておくように要請しておいた方がいいだろう。まだ受付にわたし一人で行くことはできないが、木曜日にはまた娘が見舞に来てくれるというので、そのときなら娘といっしょに1階に行くこともできるようなので、そのときに受付に行って診断書のことを頼んでおこうかと思う。

 そろそろ退院の日も近づき、手術・入院費のことも一所懸命に考えなければならない。娘が病院から説明を受けたところでは、一旦退院時に入院費の全額は払わなければならないが、「高額療養費」制度というもののおかげで、収入によって「自己負担限度額」というのが設定されていて、退院後に市役所へ行って「限度額適用認定証」というものを発行してもらい、病院窓口に提出すれば限度額を超えた分が払い戻されるということなのだ。
 さらに、損害保険会社がわたしの疾病と年末の交通事故との因果関係を認めてくれれば、ある程度の補償もしてもらえるだろう。「示談が成立しているから」と突っぱねられるとしても、トライしてみる価値はもちろんある。

 移転した新しい病室はやはり6人部屋で、わたしと同年配の男性ばかりが同室なのだが、この人たちが意外と騒々しい。となりのベッドには複数人数の見舞客が訪れ、けっこう長い時間大きな声で話をしているし、何をされているのか大きな物音が響いてきたりする。その他の人も、病室でのケータイ使用しての会話はたてまえとしては禁止されているのに、ケータイで話している声があっちからもこっちからも聞こえてくる。

 食事も自分のベッドのところで食べられるようになった。今日の昼食には「若竹煮」という小皿がついていて、「タケノコ」などというのをこうやって食べるのも久しぶりのことだな、などと思う。夕食は「肉豆腐」がメインで、ここで急に、今までお膳についで長く放置されていたような、ボソボソのごはんが温かくってやわらかく、おいしかった。お膳を下げにきた担当の方に、「今日はおいしかったです」なんて言ってしまう。