ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-02-27(Thu)

 「コロナウィルス(COVID-19)」への対応は、安倍首相には出来ない。彼がやるのは「コロナウィルス感染者」の数を出来る限り少なくカウントすることだけである。彼は日本国のリーダーという地位にありながら、日本国民の健康、生命を守ることにこれっぽっちの留意もしない。国としてのコロナウィルスに対する特別予算はわずか153億円。国民一人あたり120円ちょっと、ということだ。コロナウィルスに感染するのも「自己責任」という政策。

 わたしの勤務時間は「ほぼ始発」という早朝から昼どきまでなので、通勤電車で座れないということはないし(そもそも、始発駅の次の駅だからどんな時間帯でも必ず座れるし、昼間の帰路も座れないことはない)、ぎゅうぎゅう詰めの混雑にもならない。仕事もまったく一人でビルの中を巡回するだけのことで、人と接触することはほとんどない。これは「ストレスのない生活」ということでもあるのだけれども、今のような「感染のおそれ」という事態でも有効だ。ただ気をつけるのは、「電車の中で吊革にさわらない」、「エスカレーターの手すりに手をおかない」、「エレヴェーターのボタンに気をつける」ぐらいのことだ。今朝は吊革にさわらないこと、エスカレーターの手すりにさわらないこと、とかに気をつかってみたが、気をつかっていればクリアできることだ。
 しかし、「マスク」が売られていないことは困る。そういう「コロナウィルス」問題ではなくても、近年「花粉症」の気配からこの季節には鼻水が出て、ずっとマスクは着用してきたのだけれども、もう手持ちのマスクは残りわずかだ。先日「子供用」の小さなガーゼマスクは買ってあるので、来週からはそのガーゼマスクを着用することになるか。まあ「ガーゼマスク」なら洗濯して使いまわし出来るのかもしれないが。

 さて、今朝は寒かった。今の時期は毎日ネットで天気の情報を得て、「明日は何を着て家を出ようか」などと考えるのだけれども、今朝というか昨夜は、夜なかに目が覚めても「この布団だけでは寒いな」と思うような低い室内温だった。これはこの冬でいちばんの寒さかもしれない。
 出勤のときは厚手のセーターを着て、久しぶりにマフラーを首に巻いて家を出た。
 仕事を終えての帰りには空も晴れて、多少は気温も上がった。ウチの近くでは梅の花も満開で、まさに「二月」という感じだ(もう二月も終わりに近いが)。

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 昨夜、蓮實重彦の『アデュー・フィリピーヌ』エッセイを読んだもので、夜中にそんな、『アデュー・フィリピーヌ』に絡んだ夢を見た。ウチのどこかに録画した『アデュー・フィリピーヌ』DVDがあるはずなので、掘り出して観てみよう。

 この夜もやはり蓮實重彦の『映画論講義』を読みつづけ、今夜は侯孝賢ホウ・シャオシェン)についての項。侯孝賢といえば、わたしには『フラワーズ・オブ・シャンハイ』こそが忘れられない最高傑作なのだけれども、読んでいると、蓮實重彦氏もこの『フラワーズ・オブ・シャンハイ』を「溝口健二的ともいえる大傑作」と語られていて、今までこの『フラワーズ・オブ・シャンハイ』を褒める論考を読んだことがなかったので、とにかかくはうれしくなってしまった。

 この『フラワーズ・オブ・シャンハイ』については書きたいことがいろいろあるが、今わたしは中国盤のDVDを持っているだけで、コレが英語字幕も付いていなくって、どんな話だったのかわからない。まあ冒頭の映像を観ているだけでわたしは「恍惚状態」にはなれるわけだけれども。
 それで、やはりちゃんとした日本語字幕付きで『フラワーズ・オブ・シャンハイ』を観たくなり、「明日はAmazonで検索をしてでも買ってしまおう!」と心に決めてから眠りにつくのだった。