電子レンジの調子が悪い。しばらく前から「生もの解凍」機能がはたらかないことがあったが、繰り返してやっているとそのうちにちゃんと解凍できたりした。しかし今日は何度やっても解凍してくれないし、ついに普通のレンジ機能もはたらかなくなった。食パンを焼く「トースター」機能はまだOKだが、「ついに寿命が来たか」という感じ。
どれだけこの電子レンジを使ったきたかというと、一人暮らしを始めるときに買って以来だから、もう25~6年使っているわけだ。どうやら普通に電子レンジの寿命というのは10年ぐらいだというから、超長寿だったわけである。
ちなみに、当時買ってまだ使っている家電は他にもあって、冷蔵庫と洗濯機。どちらも25~6年使っているわけだ。洗濯機は5~6年前、茨城に住んでいたころにいちど毛布を洗濯させてみたら、おそらく限界を超える量だったのだろう、そのあと動かなくなってしまった。その洗濯機は「壊れてしまったもの」と思ってベランダに放置したまま、別の中国製の洗濯機を買って使っていたのだが、引っ越しの前にその新しく買った方が壊れてしまった。そのときに、ベランダに放置してあった古い洗濯機を試しに使ってみたらば、これがちゃんと動くのでびっくりした。捨てなくてよかった。今でもしっかりと、何の問題もなく役に立ってくれている。あと50年ぐらいは大丈夫ではないかと思う。
冷蔵庫はばっちり機能し続けてくれているのだけれども、ただ、ドアのパッキンがちょっとおかしくなっていて、ドアの開閉がうまくいかなくなってはきている。コイツももう寿命は長くないだろうか、という気はする(ドアのパッキンだけの問題なので、それが修理できればいいのだけれども)。
今の家電の寿命は短いというが、さすがにまだ日本が「技術大国」としてのしていた30年ぐらい前の家電は、しっかりしているものだと思う。今は、新しい家電を買っても、「すぐに故障するのではないか」という心配がつきまとうことになるだろう。
このところ、本を読んでもあたまに入らず、「どうしたことだ!」とは思っていたのだが、夜にベッドで蓮實重彦の『映画論講義』を読むと、しっかりと頭に入り、それで面白かったので、今読書が不調なのは、読んでいるカフカの『日記』がヤバいのではないか、という結論になる。
それでベッドの中で本を読んでいると、例によってニェネントがベッドに跳び乗ってきて「かまってよ~!」とアピールする。それでわたしの胸の上に乗せてやって、なでたりしてあげながら本を読みつづけていると、そのうちにわたしの胸から下りてどこかへ行ってしまうのだけれども、それがしばらくするとまたわたしの横に飛び乗ってきて、「あそぼ~!」という感じだ。またかまってあげるとそのうちにいなくなり、それがまたベッドの上にやって来る。これをこの夜は4回繰り返した。ニェネントにはちょっとした「ゲーム」なのだろうか。
注文してあった雑誌「STUDIO VOICE」のバックナンバー、ウィリアム・クラインの特集号が届いた。
彼の写真作品がそれなりに掲載されていて、何よりも長谷川祐子によるウィリアム・クラインへのインタヴューがうれしい。ちょっと拾い読みしたが、クラインの『ポリー・マグー』を観たスタンリー・キューブリックが彼に手紙を寄こし、「あなたの映画は、10年間、時代を先取りしている。私とあなたの2人はアメリカで最も優れた映画監督だと思う」と書かれていたらしい。クラインは「どうもありがとう。次の映画の製作費が届くのを待っているよ」と返事したらしいけど、キューブリックからその後連絡はなかったということ。
残念ながら、クラインの映画作品については1ページにまとめられていただけだけれども、「参考文献」をよんでみると、当時の「ユリイカ」にまた、鈴木布美子によるウィリアム・クラインへのロング・インタヴューが掲載されているということで、これをAmazonで検索するとたいへんお安くなっていたので、すぐに注文してしまった。