ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-01-14(Tue)

 昨日『家族を想うとき』を観たせいか、寝る前に過去に自分のやって来た仕事のことをあれこれと思い出し、考えていたのだと思う。
 それでそんな夢をみた。それはわたしが宇都宮のP社で派遣社員として設計業務にあたっていた頃のことが夢になっていたのだけれども、夢の中のオフィスの景色は現実とはまるで異なって、まるでロッカー室の中のように殺風景なものだった。わたしは自分が担当している仕事が予定よりも遅れていることがわかっていて、「何とかしなくちゃな」とは思っている。その日も時間は夜の10時半になっていて、もう帰らないと電車のなくなる時間だった。帰ろうとしていると、上司のTさんから「今夜は帰らないでやって行かないか?」と言われ、「やはり言われたか!」と思うのだが、使っていたパソコンもどこかにしまわれてしまっていたし、気もち的にもこの日ではなく、明日とかならば徹夜してもいいという気もちだったので、とまどうのだった。
 その後は、半分目覚めたような状態で、当時設計していたようなパターンが目の前にチラチラしつづけていた。

 現実にはわたしはP社でいちどだって徹夜業務をしたことはないし、休日出勤したこともない。上司のTさんはいささかパワハラ気味の強烈な方で、わたしも何度も何度もどやしつけられたことがあったし、じっさいにTさんに「あなたはパワハラだと思います」と直接言ったこともあった。そのときは鼻先で「ふん!」と笑われた感じだったが、(このことは前にも書いたことがあるかもしれないが)Tさんの部署が北九州に移転になり、派遣社員であったわたしとはお別れになるというとき、彼はわたしに「オレの下で2年以上続いたのはあんただけだったよ。そのことは自慢にしていいよ」と言われたのだった。
 まったくノンキャリアで仕事をしてきたわたしに、それは世界最高級の賛辞だったと思う。Tさんは今はどうしているのだろうか。業務を縮小してしまったP社で、まだ元気に派遣社員を叱りつけていらっしゃるのだろうか。まあ、わたしにとっては今となっては「最高の上司」の方ではいらっしゃられた。わたしはTさんの下で働いた2年半を「誇り」に思うのだ。ありがとうございました。

 今日は依田義賢の『溝口健二の人と芸術』を、一気に読み終えた。昨日は残っていたご飯で「チャーハン」にトライしてみたのだけれども、その前の日につくった「豚バラ大根」がまだ残っていて、今夜はそいつを温めての夕食にした。こういう「冬の献立」は日持ちがするというか、冷蔵庫に保存しておいて、おつゆとかが「煮こごり」になったものをもういちど温め直して食卓に出すのが、味がしみわたっておいしいのだ。