ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-01-10(Fri)

 今日は国分寺の「てんかん」クリニックへ行き、脳波検査を受ける。交通事故で頭を強打して、記憶が飛んでいたり頭がフラフラもしていただけに、検査結果が心配でもある。クリニックへ行くついでに三鷹で途中下車し、駅の近くにあるお気に入りの古本屋にも立ち寄って行きたい。ならば昼食は三鷹で食べようと思い、仕事を終えてすぐにJRで三鷹に向かった。

 三鷹に着いたのは12時ちょっと前で、ランチタイムでどの店も混み始めるだろう。南口にある、三鷹ではちょっと有名なラーメン屋に行ってみたのだけれども、なんとすでに満員で、店の外には数人の人が並んでいた。そんなに人気店だったのか。
 ぐずぐずしているとどこもランチどきで満員になってしまうと思ったので、その近くにあった中華の店に飛び込み、ランチセットを注文した。あっさり味のラーメンとチャーハン。ヘルシーだけれども、わたしには少しあっさり過ぎたかもしれない。

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 北口に移動して古本屋へ。前に来たとき、店にあった本を「買おうか、買うまいか」と迷ってしまい、買わないでしまったのを帰宅してから欲しくなり、けっきょく通販で買ってしまったりしているので、今日は基本、興味を持った本は買おうと決めていた。
 5冊の本を選び、ほんとうはナボコフのセレクションなど他にも欲しいものがあったのだが、小説のたぐいはまだ別のところで買えたりもするだろうし、たくさん買いすぎて重たいので、ここまで。

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 今日のいちばんの収穫は、パトリシア・ハイスミスの伝記の英語ペーパーバック版。そういう伝記が出ていたことは知っていて、映画『キャロル』の高い評判から日本でもまたハイスミスのブームがやって来て、この伝記も翻訳されるのではないかと期待していたのだが、けっきょくそんなハイスミスのブームは起こらず、この伝記ももう翻訳はされないだろう。
 ご存知の通り、わたしはそこまでに英語に堪能なわけではないのだが、辞書を引きながら拾い読みすることになるだろう。
 あとは蓮實重彦の『映画論講義』と、依田義賢の『溝口健二の人と芸術』と、映画関係2冊。蓮實重彦の『映画論講義』は、もちろん最近読んだ彼の『ジョン・フォード論』の面白さから買ったもので、講義からの映画批評は彼としては平易な文章で読みやすい。依田義賢の本は、単に溝口健二作品を支えた脚本家のエッセイということを越えて、例えば溝口作品でのカメラの動きなどを図解してあるページをみて、「これは買わなくては」と思ってしまった。
 中島敦のムックは、いろいろな文学者、小説家による中島敦に関するエッセイが集められている。もう一冊の『ART FOR ART'S SAKE』は「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義 1860~1900」という、5年前に三菱一号館美術館で開催された展覧会の図録で、パラッとみて、作品としてそこまでのものが展示されていたようではないのだが、造本の美しさと、一冊の「読み物」としての充実度とで購入。単に「展覧会の図録」というにとどまらないところがあると思った。

 国分寺へ移動してクリニックへ。予約時間より30分以上早く到着したけれども、意外とすぐに脳波検査を行ってくれた。検査後の面談診察では年末に交通事故で頭を強打したことを伝えて、先生も脳波検査の結果をじっくりと見てくれたが、「異常はありません」という判決で、ホッとした。これでもう、交通事故の件は「終わり」と考えるようにしよう。

 脳波検査に1時間以上かかったので、クリニックを出たのは4時になっていた。今日はもうひとつ計画があって、新宿に立ち寄って、画材店で水彩絵の具などを買いたいという考え。
 JRで新宿に出て、予定どおり固形水彩セットと筆とを買った。

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 あとは新宿三丁目から都営地下鉄で小川町へ行き、新御茶ノ水駅から帰路に。自宅駅に到着してまた駅前のスーパーに寄り、昨日買って「安くておいしかったぞ」という「五目ピラフ」のレトルトパックをいっぱい(4袋)買って帰った。この日はいろんなものをたくさん買い物をした一日になった。

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 帰宅して、お留守番をしてくれていたニェネントくんに夕食を出してあげ、わたしは今日買った「五目ピラフ」に、お正月に買ってあったハンバーグのパックを温め、野菜サラダを仕込んでの食事になった。お疲れさま、であった。