ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-01-03(Fri)

 早朝(深夜)に地震があったらしい。このあたりはそこまでに強い揺れではなかったようで、寝ていて目覚めることもなかったのだが、地震の夢をみた。これはその地震に感応しての夢だったのだろうか。
 わたしはなぜか知らない女性と海岸の浅瀬で戯れていたのだが、そこで地震があり、海岸に建つ建物が、崩壊しないまでも大きく傾くのを目にしたのだ。‥‥いろんな人物の登場する、錯綜したストーリーの夢だったようだが、目覚めたときにはほとんど忘れてしまっていた。ただ、わたしは仲間たちと御茶ノ水に行かなければならないのだが、わたしたちのいたのが御茶ノ水まで一駅のメトロの駅の近く(「神保町」?)だったので、メトロを利用しようということになる。しかし、夢の風景はまたまるで現実の風景とは異なっていて、いつもの夢に出てくるひなびた店舗の並ぶ風景だった。

 以前は正月に「水族館劇場」のスモールユニット「さすらい姉妹」の寄せ場での路上芝居を観に行っていたのだが、去年は行かなかった。こういうことも年末のUnluckeyにつながったような気もして、迷信深いわたしとしては、今日上野公園で行われるその「さすらい姉妹」の芝居を観に行こうではないか、と考えた。二つ目の「初詣」みたいなものである。
 芝居は1時から始まるというので、12時ちょっと前に家を出て、芝居を観終えた後に昼食にしようという目論見。

 上野の公園に着いてみると、さすがにお正月というか、ずいぶんと大勢の人たちが行き来していた。科学博物館の前あたりで「炊き出し」が行われていて、その「炊き出し」での乾杯が終わったあとに「路上芝居」が始まるという。「乾杯」が遅れ、どうやらスタートは1時半を過ぎるらしい。昼食を食べていないので腹が減った。

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 芝居を行う場所に行ってみると、某劇団の主催者のRさん(彼は今日の芝居に客演されるのだ)がいらっしゃった。Rさんならわたしの顔を知っているはずなので(以前、スズナリであいさつをされた)わたしからあいさつしようかと思ったら、すっかり無視された。そりゃそうだ。わたしはマスクをして深くニット帽をかぶっているのだから、いったい誰だかわかんないだろう。
 ようやく開演。わたしは前回の記憶などからせいぜい3~40分ぐらいのものだろうと思っていたのだが、今回の「虐げられた沖縄の歴史」を軸とした力作は1時間を超えるのだった。
 出演者も多く、まあ相変わらずセリフを忘れたり噛んだり、棒読みだったりもするわけだけれども、これはストーリーのまとまり具合からも、本家「水族館劇場」に勝るとも劣らない秀作だと思った。喝采。楽しかったし、新春の上野公園にわい雑なアングラ空間が創出されるさまは、痛快でもあった。まだ日本も捨てたものでもない。

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 しかし、すっかり腹が減ってしまった。終演後、「時間がある方はいっしょに乾杯いたしましょう」との呼びかけもあったけれども、とりあえずは離脱。上野駅近辺はなかなかに単価の高い食堂ばかりなので、自宅駅まで戻って、いつもの「日高屋」で、とんこつラーメンにした。

 帰宅するとちょうど4時で、ニェネントくんの夕食の時間だった。待っていたニェネントくんに食事を出してあげ、わたしも自分の夕食の準備をする。今日は「豚バラ大根」なのだ。
 わたしは元日からテレビは極力見ないことに決めたのだが、なぜか大晦日から今日まで、毎日『香川照之の昆虫すごいぜ!』関連の番組が放映されている。それでこの番組だけはキチンと見るわけだ。この日も夕方から「オサムシ」特集。まあ昨日今日とイマイチなところはあったけれども、とにかくは楽しく見た。
 『昆虫すごいぜ!』が終わってテレビを消し、炊事に専念した。前回つくった「豚バラ大根」はすっごい美味だったのだけれども、この日は何がいけなかったのか、ひと味、いやふた味ぐらい足りなかった。同じつくりかたをしたはずなのに、こういう微妙なところはわからないのだった。

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