ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-12-18(Wed)

 今朝は霧が立ち込めていた。わたしは「そこまでに濃い霧ではないだろう」と思っていたのだが、そうでもなかったようだ。
 ウチを出てすぐの歩行者用の横断歩道、まずは手前を下って行く車をやり過ごし、その向こうには坂を登ってくるバイクのライトが見えたのだが、なんとか余裕もあったし、「人の姿を見れば減速するなり避けるなりするだろう」と思って横断歩道を渡った。もうすぐ渡りきるというところで、「いったい何が起こったのか?」わからなくなった。
 わたしは道路に倒れていて、頭に痛みがある。起き上がろうとするとさっきのバイクのドライバーらしい人が、「無理して起きない方がいいです」とか言っている。彼の着ているジャケットも破れているように見えた。「救急車を呼びましたから」という。痛みのある頭部に手をやると湿り気があり、その手を見てみると、まさに「何じゃこれ!」という感じで手のひらが血まみれになっていて、手の脂で血をはじいてまだらになっている。道路にはわたしの頭からの出血で赤い血だまりが出来ているのがわかった。わたしは、「交通事故」に遭ったのだ。
 まあ事故を起こしたバイクも転倒したようで、「ひき逃げ」というわけにもいかなかったようだけれども、ドライバーがまともな対応をしてくれたのが助かった。

 救急車が来て、乗客になる。救急車に乗るのは久しぶりだ。「服がすごいから」と脱がしてくれたが、まさに「血まみれ」、これはすっごい大事件だ。右腕にもかなりの痛みがあり、見てみると出血している擦り傷と、関節のあたりに真っ黒なアザが出来ていた。ヤバい。骨折している可能性もある。「このまま入院することになったら、ニェネントはどうしよう?」とも考えたが、まずは勤め先に「交通事故に遭ったので今日は休ませていただきます」と連絡する。

 市民病院に搬送されて、すぐにCTスキャンを受ける。どうやら頭部の骨折とか脳出血もないようで、腕の方も骨折はしていないようだ。いちおう警察官も来て、遅れてバイクのドライバーも来てくれたようで、警官が「ドライバーさんとお会いになられますか?」というが、まあ適切な処置をしていただいたし、彼の方で損害補償保険に連絡もしてくれたようなので、会う必要もないと思い、「適切な処置を感謝しています」と伝えて下さいと警官に伝える。

 わたしは今朝の霧はそこまでのものではないと思ってはいたのだが、バイクのドライバーは「何も見えませんでした」ということだったらしい。むむ、わたしは今朝はグレーのダウンジャケットを着ていたのだが、そのダウンジャケットのグレー色が、すっかり霧に紛れてしまったようだ。

 市民病院側は「こいつ、大したことなかったじゃん!」ということなのか、わたしは検査のあと警官と面談してからは、空き部屋のようなところに放置されっぱなし。どうやら「勝手に帰りやがれ!」ということなのか、冷酷だ。いちおう勤め先に「検査の結果異状はありませんでしたが、頭の傷の痛みもあるし、腕の痛みもあるので、明日明後日も休ませていただきます」と連絡する。
 部屋の外に出て「あの~、帰っていいんでしょうか?」とそのあたりにいた人に聞く。本当はここで一万円預けなければいけないらしいのだが(交通事故は保険が効かないということ)、そんな持ち合わせもないので2千円だけ預けて病院を出る。出たところでタクシーが停まっていたのでそのタクシーで帰宅。意外と、ウチの前の道(わたしが事故に遭ったところ)をまっすぐに北に向かったところにある病院で、ま、元気ならば歩いて通院してもいいぜ、ぐらいの距離だった。

 その「事故」に遭ったあたりでタクシーを降り、「現場」を写真に撮っておいた。‥‥むむ、あと一歩、50センチで横断歩道を渡りきるあたりで引っかけられてしまったのだ。まあ「事故」というのはそういうものだが、無念であった。

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 しかし、わたしの血がまだ残っていたのだが、「鮮血」というよりは「ピンクの血」という感じだ。

 部屋に戻り、ニェネントにあいさつし、「何ということだ!」とあらためての感慨。保険会社からの連絡もあり、血で汚れた服も保証してくれるというので写真を撮ったが、いや、ものすごい「血まみれ」で、「いったいどなたがお亡くなりになられたんですか?」という遺品みたいだ。グロいけれども、その写真の一部をアップしておこう。

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 頭部は病院でつけてもらったネットがそのままだし、メシをつくる元気があるわけもなく、コンビニで弁当を買ってきて夕食にした。
 なんかしゃくにさわって、明日は「験直し」にうまいものを食べたいと思い、この土地は「うなぎ」が名物だし、わたしもそりゃあ「うなぎ」は大好きだ。「よし! 明日はうなぎを食べよう!」と思うのだが、ひとりで食べても楽しくはないので、近くに住んでいるKさんを誘ったら来てくれるようだ。うれしや。