ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-08-17(Sat)

 土曜日。昨夜はいちどちょっと寝てアラームで起き、日付けが変わってからNHKEテレで放映された映画『ひろしま』を観た。この映画は茨城にいた頃にいちど、小山の映画館(この映画館もいい映画館だった)で観たのだったが、例によってまるで記憶には残っていない。そういうわけで初めて観る気分で終わりまでしっかり観て、その力強さに心打たれた。NHKも報道では政権べったりのどうしようもない体たらくだけれども、ドキュメンタリーなど報道以外の部門ではしっかりとがんばっているように思った。

 映画を観終わってまたゆっくりと睡眠。目覚めると7時だった。今日はピーター・バラカン氏の「ウィークエンド サンシャイン」(この番組もNHKなのだが)で4時間半の「1969年」特集。映画や美術、そして社会運動的には1968年こそがひとつのブレイク・ポイントだったとしても、音楽の分野でのブレイク・ポイントはまちがいなく1969年のことだと思う。もちろんウッドストック・フェスティヴァルのあった年ではあるけれど、それ以外にも多くのアーティストが「名盤」をリリースし、多くのアーティストがデビューした。それまでのシングル盤単位でのヒットを競う「ポップス」の世界から、「アルバム」単位で音を聴く「ロック」の世界へと世の中は変化した。わたしにとっても、この1969年は思い出深い年ではあったことよ。
 実は先にわたしはこの日の放送のためにリクエストを出していたわけで、ま、わたしはバラカン氏におぼえめでたいというか、そんなにしょっちゅうリクエスト出したりはしていないとはいえ、ほぼ毎回わたしのリクエストは取り上げてくれるので、「今日もきっと」と期待して聴く。
 わたしがリクエストしたのはNick Drakeのファーストアルバム「Five Leaves Left」から「Way To Blue」。そう、1969年とはNick Drakeのデビューした年なのです。

 それで期待通りにバラカン氏はこの曲を取り上げてかけてくれたのだけれども、いや、わたしはいい曲をリクエストしたな。‥‥番組全体を通して、振幅はあるにせよ「まさにロック」とか「まさにフォーク」という曲の中で、このストリングスを配した「Way To Blue」という曲は異彩を放っていた。まさにNick Drakeが時代を超越していたということだろう。バラカン氏もわたしのコメントを読んで「おっしゃる通りですね」と語ってくれたのもうれしいことでした。ありがとうでした。
 しかしこの1969年、Nick Drakeを抜きにしてもFairport Conventionは3枚ものアルバムをリリースしていて、その3枚目があの「Liege And Leaf」だったり、Frank Zappaがこの年リリースしたのが「Uncle Meat」に「Hot Rats」だったりと、やはりスゴい年だったことよ。

 そんな「活力の素」になる音楽を聴いてもやはりわたしは「夏バテ」気味で、このごろはすっかり「料理を作ろう」という気分も失せてしまっている。朝食は何とかトーストにハムをのっけてすませるのだが、最近は朝飲むインスタント・コーヒーがぜんぜんおいしくない。やはり次はもうちょっと値が張っても、「おいしいよ」と評価の高いコーヒーを買おうかと思う。
 昼食は冷凍の「海鮮かき揚げ」をレンジのトースト機能で焼き、そばをゆでて玉子を落としてお手軽な「かき揚げそば」。前にも書いたことだけれども、この献立は原価80円ぐらい。それで夕食は昨日買ったトマトを使ってゆるいミートソースをつくり、スパゲッティでちゃっちゃっとすませる。こちらも原価は80円ぐらいだろう。本日は、トータルで食費は200円ぐらいのものではないだろうか。毎日コレでやっていけば、一ヶ月の食費は6000円ぐらいですんでしまう。10月に消費税が上がったならば、こういう献立で対抗しようかと思う。

 ‥‥そうすると、わたしの食費よりもリアルにニェネントくんの食費の方がたいへんなことになりそうだ。
 ニェネントくんは最近、夕食の「ネコ缶」を食べ残すようになり、「困ったのう~、どうしたものかのう~」と考えていて、やはり別のメーカーのネコ缶にチェンジしようかとも思うのだけれども、そのネコ缶は先日いっぱい買い込んできたばかりで、なんとかコレだけは食べ切っていただきたい。
 ニェネントが最近ネコ缶を食べないのは、決まって「二日目」のネコ缶。つまり、1缶はニェネントくんがいちどに食べるには分量が多すぎるので、半分は残しておいて翌日あげるのだけれども、その1日保存しておいたあいだに、どうもネコ缶が乾いてパサパサになってしまって、ニェネントくんとしては「あの~、まずいんですけれども?」となる気配がある。
 それで先日考えて、まず封を切って残ったネコ缶はタッパーウエアに取って封をして保存するようにしたのだけれども、それでも食べ残す。それで今日はタッパーウエアに取っておいたのに、ニェネントにあげる前にちょっと水をかけ、「どうよ? ウェットでしょ?」と見せかけて出してあげることにした。
 どうやらこの思惑は成功したようで、今日はぺろりと全部食べてくれた。これからもこのやり方でうまくいくといいのだけれども。

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