ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-08-12(Mon)

 三連休も、今日でおしまいになってしまった。わたしの夏休みはこれでジ・エンドか。悲しいね。

 「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展」のことを考えていて、あの「平和の少女」像(「慰安婦像」といわれる)から、ずっと前に読んだフラナリ-・オコナーの短編『黒んぼの人形』のことを思い出した。これは「公民権運動」以後、アフリカ系住民をすっかり見かけなくなってしまったニューオリンズの郊外に住む老人が、孫に「黒んぼ(差別用語失礼!)」をみせてやろうと思って、孫を連れて市街地に行く話で、街の片隅にそんな黒人の人形が建てられているのを見るという話。この老人のリベラルな面と、それでも残る差別意識とか、いろんな人との出会いからあらわになるという内容だったと思う。もうすっかり忘れてしまっているので、また読んでみたい。

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 今日もエアチェックした「ウィークエンド サンシャイン」のウッドストック特集を聴き、午睡する。目覚めて「何か映画を観ようか」と、楽しい映画が観たいのでモンティ・パイソンの『人生狂騒曲』を引っぱり出してセットした。ところがなぜか音が出なくってあれこれといじくりまわし、ようやく音も出るように復帰したときにはすっかりくたびれてしまった。
 全篇観る気力はなかったけれども、冒頭の「老人は荒野をめざす」という短編とあと少し観た。「老人は荒野をめざす」がこれまた「今の日本の姿ではないか!」という内容で、経済政策に失敗したイギリスが「終身雇用制」を取るようになり、老人をリタイアさせずに死ぬまで働かせるようになる。それで過酷な労働と「老人いじめ」に反撥した老人らが「反乱」を起こすという話。いやはや、クリソツ今の日本ではないか。日本もあとは「老人の反乱」を待つばかりか。
 そのあと観ていたら、そうか、この『人生狂騒曲』には「すべての精子は神聖なり(Every Sperm is Sacred)」という、名曲というか名ミュージカル・シーンがあったのだ!と思い出し、そのことを考えていたらもうあとのことはどうでもよくなってしまった。三連休はこうして終了した。