ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-08-02(Fri)

 今日は金曜日でもあるし、仕事の終わったあとは「展覧会」か「映画」という選択肢だったけれども、いくら会場に冷房が効いていて涼しいだろうとはいえ、展覧会場を歩き回る気分にはなれず、ウチのとなり駅の映画館でやっている『新聞記者』を観ることにした。映画を観る前に、時間つぶしに近くの本屋へ行って棚を見ていると、なんと!中島敦の『南洋通信』という文庫本が新刊で置かれていた! もちろん買った!
 『山月記』や『李陵』の中島敦もいい。しかし、わたしは彼の『光と風と夢』を読んだときにほんとうに驚き、「なんというすばらしい作家だったことだろう」と思ったものだった。『光と風と夢』も中島敦の晩年の「南洋モノ」なわけだけれども、こうやって彼の「南洋モノ」が文庫本で読めるとは、何という歓びだろう! 大事にして読みたい。

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 さて映画館。うん、やはり映画館の冷房の効いた暗い空間は気もちをリラックスさせてくれる。しかしやはり「陰の話題作」、そういう客の集まるとなり駅の映画館は、今までわたしがこの映画館に来たなかではいちばんに混み合っていた。こういうこと(こういう映画で客席が満杯になること)が「明日への希望」になればいいのだが。

 映画が終わって、「今夜は近くの中華の店で飲んで食べようか!」とは思って帰宅したのだが、帰宅して買い置きの酒を飲んで、やはり買い置きのおつまみとか食べていたらそれで充足してしまい、「もういいや!」と、そのまま寝てしまうのであった。