ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-07-14(Sun)

 いよいよ、本格的な風邪の症状に襲われることになった。鼻水が出て汗をかき、汗をかいて暑い気がして一枚脱ぐとこんどは寒い。熱を測るとついに7度5分という表示が出た。これだけの発熱はずいぶんと久しぶりのことに思う。

     f:id:crosstalk:20190715062559j:plain:w500

 できるだけベッドに横になっていることにして、ぴょっと本棚を見て近場にあったのが「グリム童話集」(子供向けのモノではなく、講談社文芸文庫から出ていた池田香代子による原典からの完訳本のその一)だったので、「風邪のときはこういう本がいいや」と、この本を読みながら横になった。
 この本はむか~し例の量販古本販売店で百円で買っていたもので(ほんとうの価格は1700円で、美本だったし、量販古本販売店ならではの破格値だっただろうか)、今まで中を開いたこともなかった。いきなり「蛙の王さま あるいは鉄のハインリヒ」である。「鉄のハインリヒ」というタイトルは聞いたことがあったけれども、その内容はまるで知らない。読んでみるとこれがハインリヒは「鉄で武装した」とか「鋼のように強い」というのではなくて王の忠臣で、蛙になってしまった王への悲しみから心臓が張り裂けてしまうのを防ぐために、胸にぐるりと三本の鉄のタガをはめているのである。面白い。なんというか落語みたいな話もあるし、楽しい。ちょこっと掲載されている挿画もいいし、残り二巻も買って全巻そろえてしまおうかと思うのだった。

 夕食は、昼間見ていたテレビで「親子丼」のレシピをやっていたので、「親子丼なんかかんたんじゃないか」とトライしてみた。‥‥これがみごとに失敗したというか、おつゆが多すぎてつまり「つゆだくの親子丼」になってしまった。見た目も玉子の色が沈んでしまっておいしそうではない。不味くはないのだが、残念なことだった。