ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-07-04(Thu)

 昨夜寝るとき、明かりを消して目を閉じると、普段であれば閉じられた目の裏側の視界は真っ暗になるところが、ふわりとグレー色になっているというか、いつもとは違うし、どこか両目の奥に違和感を覚えるのだった。

 今朝目覚めてもどこか目の感覚がおかしいというか、違和感が残っている。あらためて、ああいう演出の舞台を観たことを後悔するし、あの演出には問題があったのではないかという思いが強くなる。
 観客が危険な目に会う演劇というものはないわけではなく、「ゴキブリコンビナート」などはそのことを「売り」にしてもいるところがあるけれども、それは「モノが飛んでくるかもしれない」とか「水しぶきで服が汚れるかもしれない」とかいうのだが、もちろん飛んでくるものが観客に当たって負傷するようなものは投げられないし、「水」に関しては「水族館劇場」などでもあることだけれども、水がかかる恐れのある前方の座席にはビニールシートが置かれ、「いざ」というときにはお客さんはそのシートを持ち上げて水を防ぐのである。
 昔は寺山修司の「天井桟敷」が観客への精神的暴力(?)で問題になったことがあったかと記憶しているが、今回わたしがこうむったような、「肉体的損傷(と言ってしまっていいのではないかと思っている)」を舞台で被るというのは、「事故」「事件」のレベルなのではないかと思う。
 今回の『プラータナー』の公演は池袋が初演ではなく、タイでもフランスでも公演されていたというが、そういう観客の被害が表ざたになっていないというのは解せないことではある。わたしが「特殊例」ということだろうか? わたしの眼がほかの観客に比べて特別に脆弱だったということだろうか。だからといってわたしはあのような、「観客に向けて強い光をあてる」という演出が許されるものではないと思う。

 仕事を終えて帰宅して、インターネットでそのような目の障害をいろいろと調べてみたが、まったく同じといえる症例は見つからない。似ているのは「日食網膜症」というヤツで、これは日食のときなどに裸眼で太陽を見つめた結果、目に障害が出るというもので、だいたい5日から一週間で障害は消えるということが書かれていた。もうちょっと様子を見た方がいいのだろうか。

 そんな、目の事ばかりを考えて、他のことはまるで手がつかない一日になってしまった。