ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-06-29(Sat)

 朝起きて、ベッドから足をおろすと、何かヌルッとした、グチャッとしたものを踏みつけた。「ゲッ!」と思ったら、ニェネントの吐いたゲロだった。‥‥そうか、しばらく吐かないと思っていたけれども、やっぱり再開しましたか。まあ逆にこれが「平常、普通のニェネント」という感じで、「あら大変」などとは思わないわたし。

 さて今日は午後から「さいたま芸術劇場」に行き、ディミトリス・パパイオアヌー演出の舞台を観る。ポチポチと雨が降っているが傘が壊れてしまってまだ代わりを買っていないので、ビニール傘をさして出かける。何となく知り合いに会って飲んで帰ることになる予感がするので、ちょっと早めにニェネントの夕食を出してあげてから出かけた。

 「さいたま芸術劇場」のある与野本町に行くには、新松戸から武蔵野線に乗り、ぐるっと東京をよけて千葉~埼玉のルートを取る。時間的にも東京に出るのとそんなに差異はない。
 与野本町駅に着いて、駅のキオスクで「傘」をみていたら、うしろから声をかけられた。Aさんだった。なんだか、Aさんと会うのは劇場で会うよりも、その前に駅で会うことの方が多いような記憶がある。AさんがいるということはFさんも来られるということで、聞くとM・Kさんも来られるという。やはりアフターステージは飲み会だな、などと勝手に思う。

 着いた劇場はまだ開場していなかったけれども、すでに多くの人が集まっていてにぎやか。Aさんが「なんか客層がいつもと違うよね」などとおっしゃる。たしかに、けっこう若いおしゃれな男性の姿が目につく気がした。
 普通にダンス公演とかにはいつも、若い女性のお客さんはそれなりに見かけるのだけれども(ダンサー系多し)、若い男性の姿はあまり見かけないのがいつものこと。そういう意味ではたしかに「いつもとちがう」だろうか。
 ロビーで男の人に「お久しぶりです」と声をかけられて、「〇〇のTです」と名乗られて、わたしはたしかにその人のお顔に見覚えはあったし、その名前も思い出せたのだけれども、はたして彼は何をやっている人だったのか、そこのところがどうしても思い出せない。適当に合わせてあいさつしたけれど、ほんとうはよく思い出していなかったのです。ごめんなさい。

 開場してみるとさすが客席は満席で、なんというか、熱気も感じられる。舞台の感想は別に書きましょう。

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 終演後、つまりはAさんとFさんとM・Kさんと駅の方に向かい、駅の反対側の居酒屋で飲むことになりました。その店のことはわたしは忘れていたのだけれども、もう十年も前にやはり「さいたま芸術劇場」の帰りにこの同じメンバーとその居酒屋で飲み、そのときには山口小夜子さんもいらっしゃったのだった。あれは小夜子さんがふいにお亡くなりになられた二ヶ月ぐらい前のことだった。わたしもそのときのことを忘れるわけはないのだが、それはちがう居酒屋だったと思い込んでいた。
 それでこの日その居酒屋へ行くと、なんと、やはりさっきパパイオアヌーを観られたM・Dさんがひとりで飲んでおられた。彼をみつけて「いっしょに飲みましょう」を誘い、にぎやかな飲み会になった。
 おかしかったのはM・KさんはわたしとM・Dさんが初対面だと思って、紹介しようとされたことで、わたしが「いや、わたしとM・Dさんはむかしは毎週のように朝まで飲んだりしていたんですよ~(ちょっとオーバーな表現)」と話すと、かなりびっくりされていた。それはAさんもFさんも同じく。たしかにわたしもこうやって、M・Dさんといっしょに飲むなどというのは、ほんとうにものすごく久しぶりのことなのだ。まあM・Dさんも今はダンス批評界の重鎮ではいらっしゃるし、そういうのではわたしのお友だちは皆さん「重鎮」というか「有名人」というような方が多い。もちろんそれはわたしの手がらではないのだけれども、まあ今では何をやっているわけでもないわたしとしては、そういう方々のヴィヴィッドな話を聞けるというのは、うれしくもありがたいことではある(AさんFさん、そしてM・Kさんらがどういう方々であるかは書きません)。
 けっきょく(当然)話も盛り上がり、9時過ぎまで延々と飲んで散会。帰宅して床に就いたのは11時を過ぎてしまった。って、また明日は三鷹に出かけてのダンス公演。きっとまた飲むことになるだろう。