ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-06-03(Mon)

 一時ほどではないけれども、6月にもなったし、けっこう暑い日がつづく。今日はリヴィングの窓を開けてしのごうと思った。窓を開けるとニェネントが外に出てしまう危険があるのだが、窓には網戸もついているし、その手前にニェネントが乗り越えられない高さで段ボールを置いたので、「大丈夫」だろうと思った。
 ニェネントは和室の方でまどろんでいるのだろうと思っていたのだが、和室を覗いたら姿が見えなかった。「お~い、ニェネント~」と呼んでも出てこない。リヴィングの窓をみると、網戸がちょうどニェネントが通り抜けられるぐらいの幅が開いていた。段ボールをうまく避けて網戸を開け、外に出てしまったようだ。
 どのくらいの時間、外に行ってしまっているのかわからないけれども、窓から外をみてもその姿は見えなかった。「ニェネントの失踪」も久しぶりだ。探さなくってはならない。
 おそらくはウチの前の空き地か、その空き地に隣接した家の庭に行ってしまったにちがいない。空き地からさらに奥深いところに行ってしまったとしたら、人間は入っていけないところばかりなので大変だ。今まで外に出てしまったときは、ニェネントが外に出て行く瞬間から見ていたので、どっちに行ってしまったのかわかっていたし、追いやすかったけれども、今日はいったいどっちに行ってしまったのかまるでわからない。困った。

 とりあえずニェネントが部屋に戻れるように窓を大きく開けておいて部屋を出て、空き地をぐるっと回ってみた。ウチの前の空き地には廃車というか捨てられたクルマが何台もあるのだけれども、そのクルマの下もいちいち覗いてみたけれどもどこにもニェネントはいない。
 すると、一台の窓の開いているクルマの中に、ニェッタがいた。そのクルマは昔からニェッタの「お気に入り」の棲家だったけれども、今もココに棲んでいるのか。
 そこで最近ネットで読んだ話で、飼いネコが外に出て戻って来なくなったら、その地域の野良ネコのボスに「ウチのネコが戻って来なくなっちゃった。帰って来るように伝えてよ」みたいなことを言うと、しばらくしてその飼いネコがほんとうに戻って来るのだ、というのを思い出した。
 おそらくはニェッタはこのあたりではいちばん古参の野良だろうし、まあ<ボス>といってしまっていいんじゃないだろうか。そう思って、ニェッタに近づいて「ねえ、ウチのニェネントが外に出て帰って来ないのよ。心配してるから早く帰って来るように言ってやってちょうだいよ」と、ちゃんと声に出してお願いした。

 それでとにかくはニェッタをあてにして、いちど家に帰ろうかと、ぐるりと空き地のフェンスを迂回してウチの方に向かうと、さっきニェッタのいたクルマのあたりから、ニェネントが出てきてこっちへ向かって来たのだった。「おっ!」とびっくりして、とりあえずはニェネントを後ろから追うと部屋に駆け上がったので外から窓を閉め、これで一件落着。
 これはやはりニェッタのおかげだろうと思って、もういちどニェッタのところへ行って「どうもありがとうね」とお礼をして、写真を撮らせてもらった。これがその写真。いい顔をしているな。

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 しかしやはり、読んだ話というのはほんとうだったのだろうか。まあタイミング的に「偶然」だったということもあるだろうけれども、ニェッタのような野良ネコのボスは人間が望んでいることがわかり、そのことをニェネントに「おまえ、飼い主が探してたぞ。家に帰ってやれよ」とか伝えるということだろうか。わたしたち人間にはわからないネコたちの世界だ。

 今日からは昨日図書館から借りた若島正の『ロリータ、ロリータ、ロリータ』を通勤で読み始めたのだけれども、読みやすいというか、すぐに百ページぐらい軽く読んでしまうのだ。どうもいつも読む本が<難物>ばかりなので、一日に50ページとかしか読めなかったりするのだけれども、「普通の本」といったらアレだけれども、そんなにつっかからない本だったらば2~3日に一冊は読めるのだということを思い出したりした。