ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-05-09(Thu)

 夢。木造の納屋だか倉庫だかみたいな建物の中で、パフォーマンスが行われている。出演者はヨーロッパの人たちで、夢の中では「スカンジナビア」の人たち、とか聞いたように思うが、わたしが声をかけた人はスペインから来た人だった。「パフォーマンス」というか、舞台の上でディスカッションをしているのがそのまま「作品」になっているような、ちょっと前衛的な舞台。
 建物の外は雪が積もっていて、あたり一面真っ白なのだが、わたしが見ているとそばの木に積もった雪が崩れ落ち、舞い上がった雪がまるで爆弾が落ちたときのように見えるのだが、それが「雪」なのでとっても美しく見えた。近くにいたおかっぱの若い女性がわたしに好意をもってくれたのか、わたしに話しかけてきて、わたしはちょこっとヤニ下がるのだった。
 海外からカンパニーを招聘されているMさんとも夢の中でお会いしたので、この週末にそのMさん関連で公演のある、わたしも観に行くベルギーのダンス・カンパニー、「Rosas」からの連想で見た夢だろうかと思う。

 そういうことで、先日Tさんらと会ったときの会話で面白かったことを、忘れないうちに書いておこう。
 これはTさんらが海外公演(おそらくはカナダ)に行ったときの話で、オフタイムにスタッフらがカフェだかバーだかに飲みに行ったときのこと。皆で飲んでいてコップがもうひとつ欲しくなり、誰かがウェイターに「グラスをくれ」と伝えたら、ウェイターは顔色を変えて裏に引っ込み、別のスタッフとこっちを見ながら相談を始めてしまったというのだ。これはもちろん、日本人の苦手な「L」と「R」の発音の問題だ。けっこう笑えたお話(そもそも、Tさんのスタッフらはぜったい「カタギ」には見えないし)。

 どうも風邪が抜けきらないというか、鼻水が止まらない。それで今朝の天気予報では「今日の昼は昨日より暑くなる」ようなことをいっていたので、ちょっと薄着で出勤してみたら、ちっとも暑くはないではないか。パラパラと雨も降るし、天気予報外れてるではないかと思う。このところ、天気予報はけっこう外れていると思う。

 先日、池袋で八十ウン歳の男性の運転する車が暴走し、自転車に乗っていた小さな子とそのお母さんとが死亡する事故があった。運転していた男性はどこかの会社での重鎮だったという人物で、何らかの勲章も授与されていたらしい。それで明らかにその男性の過失運転が原因なのだけれども、いまだに彼は逮捕されないでいて、Twitterなどでは皆が騒いでいる。「上級国民は何をやっても罪に問われないのだ」などと言われて、「上級国民」という言葉がヒットしている。
 それで昨日、滋賀県で保育園児が集団で「おさんぽ」に出かけているとき、右折する車を避けそこねた車が園児の列に突っ込んでしまい、園児が死亡する事故があった。これを受けてなぜかテレビ局はその保育園関係者と記者会見を開き、記者が「出かける前は園児さんらはどんな様子だったんですか?」などという<無意味>では済まない質問をして、園長の女性が泣き崩れてしまう映像がテレビで何度も放映された。
 これはまさに先日読んだ「報道の<脳死>」の好例(「好例」という言い方で済まされるものではないが)で、質問をした記者は何とかして園長の女性を涙させ、その映像を撮ろうとしたのだろう。「卑劣漢」ということばを思い浮かべるしかないが、こんなことをやるのなら池袋で母子を轢き殺した男に突撃取材でもやってみればいいのだ。今の日本の報道は万事がこの調子なのだから、わたしもまた泣き崩れたくなってしまう。