ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-04-03(Wed)

 いつもの酒を二日間やめ、それだけで体調がみるみる良くなってくる。安い酒を家でグイグイ飲みつづけることがいかにからだに悪いか、こんなにはっきりわかることもない。しかし、四月になってから気温が上がらず、昨日今日とちょっと肌寒い日になっていて、今日は昼間に風呂に入って、そのあとにきちんと服を着ないで薄着のままでいたら寒気がして咳が出るようになり、つまり「風邪」の一歩手前状態になってしまった。せっかく胃の調子が良くなりつつあるのに、風邪などひいてしまったらつまらないのだが。

 仕事の帰りに駅前の小さなスーパーに寄ってみたのだが、この店は毎日、店主だかだれだかの録音した「その日のおすすめ品」とかをひゃっぺん返しに店内で放送していて、いっしょにその日の天候とかのトピックスもしゃべっているのだけれども、今日は「元号が新しく代わったらとたんに寒くなりました」などとしゃべっていて、聞いていても「あのですね、新しい元号が発表されただけで、まだ元号は代わってないんですけどね」といいたくなるのだった。
 それでやはり、昨日のテレビで見た「狂乱ぶり」というのも情けないというか、やはり「元号」などというものはいらないのではないかと思う。けっきょく、テレビにしゃしゃり出た安倍総理元号を決定したかのようなムードが流れ、まさに「上からの命令~<令>」で国民が皆、ひとつに<和>するような状況になってしまったような。
 わたし的には、昨日の報道の中で新しい元号を聞いて泣き出したご婦人の存在がショックで、このことは昨日も書いたけれども、おそらくわたしはこのことは一生忘れ去ることもないだろうと思う。「日本って、けっきょくそういう国なのだなあ」と思い、何とかそういう空気に反逆したいとも思うのだ。

 読んでいた澁澤龍彦の『悪魔のいる文学史』を読み終えた。すると次には、マリオ・プラーツの『肉体と死と悪魔』を読みたくなってみたりもする。
 寝る前に、ニェネントくんに邪魔されながらも読み継いでいた『楽しい鉱物学』も、あともう少しで読了する。