ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-03-06(Wed)

 ツィッターでフォローしている、さる動物病院のTLには教えられることが多い。そして、わたしがニェネントに用意した環境が、ネコにとっても望ましい環境だったと知ると、やはりうれしくなってしまったりもする。

 まず、ネコが好きな環境は「高低差」のある環境で、つまり、ジャンプして上がれるスポットがあること。そういう意味でキャットタワーはネコを飼う人には必需品というか、ネコには「部屋の広さ」よりも「上下差」があるスペースの方がいいということ。ジャンプすることがネコの身体能力のしなやかさを鍛えてくれるのだろうか。わたしのウチにあるキャットタワーは、ちょっとそれ自体の高さとしてはもの足りないのだけれども、このキャットタワー伝いにクローゼットの上に跳び上ることが出来、二段階ジャンプでわたしの頭より高いところに行けるんだからOKだろう。
 そして、ジャンプするときのニェネントのからだのしなやかさは、見ていてもほれぼれする。ニェネントが跳び上った瞬間に時計はその動きをゆるめ、リアルに「スローモーション映像」に変換される。「跳び上る」という運動とは、それはとてもハードなものに思えるのだけれども、目の前で跳び上るニェネントの動きはとても柔らかく、「ソフト」としか形容しようがない。このことだけでも、ネコとはすばらしい動物だと思い、そんな動物といっしょに暮らせるという僥倖を感じ取る。ジャンプするニェネントを目にするとき、わたしは幸福だ。

 もうひとつ、この日のその動物病院のTLで読んだのだけれども、「ネコは窓の外を眺めているのが好きだから、窓から外を眺められるような環境をつくってあげましょう」と書かれていて、そう、それがあるからわたしは今の住まいを決めたのですよ。
 わたしの住むあたりの住宅は、たいていは玄関口以外はとなりの住宅に囲まれていて、窓から見えるのも「となりのウチの壁」ぐらいのものだけれども、わたしの住まいの前は(このあたりではめずらしい)広い空き地になっていて、視界がひらけている。しかも、室内のその空き地がのぞみわたせるところに「出窓」があって、ちょうどニェネントがのっかれる、一段高いスペースがある。わたしはこの住まいの下見をしたとき、「これはきっと、ニェネントの<お立ち台>として最上のスポットになる」と思い、この住まいで契約した。やはりそれは<正解>だったようだ。

猫は都市部では完全屋内が推奨されますが、家では外を眺められる窓辺に登れる様にしてあげることはとても大切です。外の景色を特に高い所から眺めることで猫はとても脳に良い刺激を受けて、ストレス解消ができます。高い位置に窓がある時はそこを猫に開放してみてください。生活習慣が変わります。

 じっさい、わたしがリヴィングにいるとき、ニェネントはたいていその出窓の上にあがり、じっと外の景色を眺めていることが多い。さいしょは「そうやって外の景色を見ていると、<外に出たい>という気もちが募るのではないのか」と危惧したのだけれども、そういうわけではないみたいだ。ネコは、「外の世界がいかに美しいか」ということをただ眺め、わたしにも教えてくれるのだ。

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 月曜からパトリシア・ハイスミスの『アメリカの友人』を読んでいるのだけれども、中盤をこえて俄然面白くなってきた。やはり「ハイスミスはいいな」と思い、しばらくはハイスミスの作品を続けて読みたくなってしまったし、「トム・リプリー」のシリーズで唯一持っていない『贋作』という作品も買わなくっちゃな、などと思うのだった。『アメリカの友人』は、明日には読み終えたい。