ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-02-16(Sat)

 今日は横浜へ行き、会場を変えて行われるARICAの「孤島」をまた観る。前回ちょっとウトウトしてしまったこともあるし、既成の劇場空間ではない場所での公演というのは、わたしはいつも惹かれてしまう。果たして、前回の北千住とはちがう、どんな見え方がするだろうか。
 場所は横浜の「関内」と「桜木町」、そして「馬車道」とのちょうど真ん中辺りのスポットらしい。開演は14時で、いちばん早く行けるルートを探し、昼前に家を出て柏駅で快速に乗り換えて上野へ出て、上野から「上野東京ライン」で横浜へ。それで桜木町で降りて公演場所を探す。
 桜木町駅のすぐそばには大岡川という川があり、そこには観光とは無関係な船舶がいくつか停泊している。大きな船ではなく、プレートに「最大搭載人員7人」とか書かれている。ぼんやりと、「こんな船に毎日乗る仕事がしてみたい」とか思ったりする。
 そんな船の上にカラスがいて、甲板にたまった雨水を飲んだりしながら、ちょん、ちょんと行ったり来たりしている。カラスも、みているとかわいい。とても頭のいい鳥だし、あれであんなにからだが真っ黒でなければ、もっとみんなに愛されることだろうにと思う。

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 意外とかんたんに今回の上演場所も見つかり、まだ開場していないものであたりをぐるっと歩いてみる。地下のライヴハウスなんかも近くにあり、そのスケジュールをみると、つい先日には平山みきのライヴもあったみたいだ。平山みきは好きだ。あんまり彼女の曲は知らないけれども、「真夏の出来事」は世紀の名曲だ。I think.


真夏の出来事/平山三紀

 会場に戻り、2回目の「孤島」。廃業したレストランの跡地のような空間。こういう空間が好きだ。今回は英語字幕もついていて、変な話だけれどもそのおかげで、より内容が理解出来た気がする。

 海に近い桜木町に吹く風は冷たく、舞台が終わって外に出るとくしゃみが出て、鼻水も流れてくる。いけない。これは風邪のひきはじめの症状。今日は早く帰って自炊しようと思っていたのだけれども、冷たい水道水に手をひたす気にはならない。それに、風邪の初期症状には「玉子酒」というのがわたしの信頼する民間療法。それで、帰りは急ぐこともないので桜木町駅から京浜東北線に乗り、西日暮里から千代田線に乗り換えたのだけれども、千代田線のホームに行くと次の電車は「柏」どまりだったりして、どうせしばらく待たなくてはならなくなるから、柏まで行ってスーパーに寄り、「ハンバーグでも食べますか」とハンバーグ弁当を買い、日本酒パックとかも買う。帰り道、自宅駅からの途中の夕暮れを美しく感じた(美しいというか、本当はもっと、妖しい光だった)。

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 帰宅してすぐに玉子酒をつくって「ふうふう」やって飲み、ハンバーグ弁当をチンして食べた。

 そう、昨日高橋源一郎の「日本文学盛衰史」を読み終わり、今日は村田沙耶香の「しろいろの街の、その骨の体温を」を読み始めた。